悪魔の辞典−バイク編−

 これはあくまでも冗談ですので、各メーカーの関係者やファンの方、怒らないでください。読者のアイデアも採用します。

2サイクル党

トーハツ、ブリジストン、ヤマハ、スズキ等のバイクの周辺に集まり、4サイクル党と抗争を繰り返したが、70年代後半の「殿、ご乱心(ヤマハ650XS、スズキGS750等)により、4サイクル党より先に壊滅した一派。

3気筒

早くに絶滅したがあきらめきれないマニアたちが剥製に乗って雰囲気だけ楽しんでいる、ニホンオオカミのようなエンジン形式。

4サイクル党

英国車やドイツ車、陸王、ライラック、ホンダ等のバイクの周辺に集まり、2サイクル党と抗争を繰り返したが、80年代の「殿、ご乱心(ホンダMVX250FNS400R等)」により壊滅した一派。

BSA

名車のエンジンやスタイルがことごとくニホンザルにサルマネされたあげくそれが欧州に逆輸入されて潰れたバイクメーカー。

BSA

ゴールドスターDBD34

改造でこれを目指しては資金が続かず町の美観を汚すきたないヤマハSR400を今も生み続けている罪作りなバイク。

Vツイン

ハーレーやモトグッチなど、家族に相手にされない不良中年が大好きなエンジン形式。

あいつとララバイ

旧車を知らない若者に旧車のよさを教えてくれたが、旧車の怖さを教えてくれなかったために、たくさんの若者を殺したマンガ。

インディアン

最後にヨーロピアンのVELOCETTEを出さなければ、せめてアメリカン(スカウト等)一筋と称えられて倒産できたバイクメーカー。でも、VELOCETTEは今見ると結構カッコいい。

ウィドウ・メーカー

「○○○○マッハ(差別語なので自粛)」「じゃじゃ馬マッハ」「ウィリー・マシン」などカワサキ500SSにつけられたあだ名の一つ。

エアクリーナー

ヤマハYDS1.2のように、ボックスなしでもいたずらされない古きよき時代にのみむき出しだった部品。

エキゾーストノート

「ジャグワー」「スティアリング」「インストゥルメント」などと同様に、自動車評論家が自分でもろくにしゃべれない英語で読者を混乱させるときに使う用語。

エンブレム

盗まれるためにある、金属製の多くはメッキした商標。一時は盗難を恐れてチャチなシールになったことさえある。

カスタムメイド

オーナーの好みに合わせて改造され、本人以外には目を背けたくなるような変わり果てた姿になっているバイク。

カブる

カワサキKH400のためにある言葉。KHオーナーはポケットに常にプラグを3本は入れていた。

カワサキ500SSマッハV

振動・騒音・排気煙・カブり・焼きつき・「曲がらない・止まらない・まっすぐ走らない」というあらゆる悪徳を備えていたのにライダーを魅了しつづけた、ソクラテス夫人・モーツァルト夫人・西太后・高橋お伝に肩を並べる悪女。

カワサキKH400

SSに比べてマイルドになった、と人をだましてたくさん殺した性悪女なバイク。

カワサキW1

右チェンジ左ブレーキのために米国カブレを拒否し英国カブレのみを乗せたバイク。米国カブレはクラッチとブレーキを間違えて怖い目に逢うため、このバイクには乗らなかった。

カワサキW1SA

力士の張り手のような豪快な排気音でエンジンの調整や暖機運転の時には必ず近所から苦情が来たバイク。

カワサキZ1

大きなモナカを4本も両側にひっさげて走るバイク。モナカ嫌いは「ヨシムラ」「モリワキ」と書いてあるブサイクな手曲げのマフラーに付け替えて悦に入っていた。

カワサキZ2

マンガ『あいつとララバイ』の中では空を飛んだこともあるバイク。現実に空を飛んだライダーは墓場の中に逝った。

カワサキZ400

過渡期とはどういうことかをよく教えてくれたバイク。あのマッハとあのFXの間にはこんなスーパーカブ400が存在した。

カワサキZ400FX

大型免許を取るのが東大に入るより難しかった時代に、400750の車格が欲しい見栄っ張りのために用意された200kgバイク。エンストするとオーナーに見栄を張ったことを後悔させるに十分な重さだった。

カワサキエルシノア

単気筒・一人用サドル・キャブトンマフラーの懐古趣味三種の神器をそろえ、それまでメーカーが作ったこともない4サイクル単気筒オンロードで作られた「売らんかな」バイク。

クランク

カワサキが必要以上に頑丈に作ったおかげで、現在でもファンが走行可能なZ1.Z2に会うことができる部品。

クロームメッキ

60年代までのバイクにはガソリンタンクとフェンダーに大抵してあった、昔は誰もありがたがらなかったが、今は頼むと高い金を取られる、鯨の肉のようなアイテム。

ケッチン

イキがって大排気量少気筒のキックスターターのバイクに乗っている奴の足を折り、多気筒に転向させた現象。

サドル

振動の激しいバイクに限ってついている、クッションの入っていない一人用の座席。痔主の大敵。

スズキGS400

あまりバイクを知らない人や昔の単車しかしらない人が「バイク」といわれると思い浮かべるスタイルの「バイク・オブ・バイク」。

スズキGSX400E

GS400の後継車とは思えない、ウルトラマンに出てくる怪獣レッドキングを横倒しにしてタイヤをつけたとしか思えないバイク。

スズキGSX250KATANA

スズキGSX250 KUDAMONO-KNIFE。どう見てもKATANAには見えなかった。

スズキGT380

1つの気筒のマフラーを二股にしてまで4気筒の1クラス上の車格に見せかけた、見栄っ張り御用達の3気筒バイク。

スズキGT750

図体は大きかったが、冷却フィンがなければバイクのエンジンって750ccでも意外に小さくて貧弱なことを暴露してしまったバイク。なんか体は大きいけれど○○○が皮かむりで小さい男みたいだった。

スズキRE5

「悪魔のエンジン」ロータリーをなんとか一家の主婦(実用エンジン)に収めたスズキさんだったが、浪費癖(20.5ℓで129kmの燃費)はどうすることもできず、3年で離婚(製造停止)となった。

スズキGSX1100KATANA

せっかくフェールストームが最高のデザインを用意したのに、警察当局の圧力で野暮な耕運機ハンドルをつけなければならなかったバイク。

ダイムラー

・アインシュパー

モックアップがそのまま実用車になっている、世界最初の木製バイク。

ドカティ350デスモ

愛称の「ドカ」そのままエンジン音がドカドカ音のするバイク。ちなみにこのメーカーの代表的なエンジン形式Lツインはドカドカ音がせず、「ドロドロドロ」と幽霊が出る前触れのような排気音がする。

トーハツ

・ランペットスポーツCA-2

今は船外機を作っているメーカーがかつて作っていた、50ccのエンジンに貧弱なフレームやブレーキのくせに100km/hも出る殺人原チャリ。

トライアンフ

最後に3気筒のトライデントを出さなければ、せめてバーチカルツイン(ボンネビル・タイガー等)一筋と称えられて倒産できたバイクメーカー。

トライアンフ120ボンネビル

60年代の日本メーカーの打倒対象にされ、実際に打倒されてしまったが、現在は本国より日本で人気のあるのが皮肉な英国製バイク。

ノートン

せっかく堅実経営できていたのにトライアンフやBSAを合併したばかりにイギリス病が伝染して倒産したバイクメーカー。

ハーレーダビッドソン

いまはクラウンに乗っている成金のオッサンが若い頃は「いつかは…」と思っていたバイク。

バーチカルツイン

この音と振動だけでパンツを汚してしまうマニアもいるが、大部分の者にはただやかましくて手が痺れるだけのエンジン形式。

バリバリ伝説

同時期の人気漫画『あいつとララバイ』とともに無邪気な青少年を死へと導いて現在の少子化に貢献したバイク漫画。

パラレルツイン

かつては単気筒と人気を分かち合い、今は2サイクル方面でドサ周りを続けるエンジン形式。

フェンダー

「神社仏閣スタイル」のバイクでは重要なオブジェだが、それ以降のバイクでは単なる泥除けである部品。

ブリジストン180TA-1

「バイクメーカーにタイヤを売りにくくなる」という理由で闇に葬り去られた、某タイヤメーカーが作った傑作マシン。

ベロセット

今でもヤマハSR400の改造の手本にされるほどバリバリのヨーロピアンを作っていたのに、経営の苦しさからバリバリアメリカンメーカーのインディアンにつけこまれて陵辱され、ハンパなイタリカンバイクを産み落として世を去ったメーカー。

ホンダCB350

スポーツモデルとしてはたまらないカッコ悪さだが、オッサンバイクとしては古今東西最高のスタイリッシュバイク。前者は日本人の見方、後者は米国人の見方。

ホンダCB400

スーパーホークV

用もないのに友達の家にたむろしている奴にたとえられた不人気バイク。実際、当時はカッコ悪く感じても今になってみれば意外にシャレてるバイクも多いが、これは今見ても…。

ホンダCB400Four

新発売のときは売れずに中古になってから売れ始めたメーカー泣かせのバイク。新車はホークの方が売れたんだよな。

ホンダCB400ホーク

ガソリンを入れたヤカンをフレームに載せて走っていたバイク。ヤカンの形を変えるたびにカッコ悪くなっていった。

ホンダCB500T

「これからの長いモーターサイクルライフをともにする価値があります」とキャッチコピーで謳っていたにもかかわらずメーカーがもう部品を作っていないバイク。

ホンダVT250

これ以降バイクに乗るのではなく乗せてもらうライダーが増えた、誰にでも乗れるスーパースポーツ。

ホンダ

ゴールドウイング

そろそろバイクに乗るのがシンドくなってきた中高年のための巨大おっさんスクーター。もう四輪に乗ったら?

ホンダスーパーカブ50

ガソリン1ℓで東京から静岡まで行けてしまう永久機関。

ホンダドリームCB450

しょっちゅうガチャガチャガチャガチャ足と手を動かしてギアを変えてやっとスピードでだけ「打倒ボンネビル」を果たしたいかにも日本風のバイク。カミナリ族に愛された。

ホンダドリームCB72

「トップ・ギアで60km以下では走れません。」「ベテランだけにオススメ」というキャッチコピーの割に大量生産されていたバイク。

ホンダドリームCB750Four

これに乗ると時間が止まっていつまでも高校生でいられるバイク。または族と抗争を繰り返す不良がほのぼの好々爺になって彼女もできるバイク。まさにドリーム。いずれも「750ライダー」という漫画の中でのこと。

ホンダベンリィCB92

「便利」から来た実用車丸出しの名前で、実用車そのもののフレームに、超ピーキーなエンジンを積んだ殺人おっさんバイク。

ミッション

バイクに乱暴に乗るとエンジンより先にイカれる、社長(エンジン)とヒラ(後輪)の間に挟まれた中間管理職(歯車)。

ヤマハRZ250

やたらピーキーなくせに「かわいー」スタイルで女の子をだましてカブりまくり、街角で途方に暮れてたたずませて80年代の風物詩となった2サイクルバイク。

ヤマハSR400

完全ノーマルでは誰にも乗ってもらえず、カスタム費用が尽きて無残な姿をさらすことが多い、デザイナー泣かせのバイク。

ヤマハXJ400

メーカーがせっかく華麗なデザインとクラス最高の性能を用意したのに、「族車」になって無残な姿をさらしたバイク。

ヤマハYB-1

メーカーがケチだったおかげでビジネスバイクがモデルチェンジせず、それがレトロブームに乗ってスポーツ車として爆発的に売れたバイク。

ヤマハYDS1.2

レースでは常にトップを走ったが、ツーリングでは白煙と飛んでくるオイルが嫌われて常に最後尾を走らされたバイク。

ヤマハトレール250DT-1

米国では多くの人が野や山で乗って楽しみ、日本では多くの人が街での見せびらかしを楽しんだ国産初のオフロードバイク。

ライラック

マグナムエレクトラ500

フォルクスワーゲン・BMWに搭載されたナチス御用達のエンジン形式、水平対抗2気筒を載せた国産最後のバイク。メーカーの倒産で日本の戦後が終わった。

レーサー

籠の中のハムスターのように同じところをぐるぐる回るのが好きな人、またはその人が乗るバイク。

レーサーレプリカ

乗るための必須条件がレーサーのように才能でなく金であるバイク。

レストア

中古バイク屋が、かろうじて家に帰るまでは持つくらいのエンジン状態のバイクを外側だけピカピカに磨いて客に渡すこと。

ロータリーエンジン

かかわったメーカーをすべて倒産または吸収合併の憂き目に合わせた、理論だけはすばらしい悪魔のエンジン。

音叉マーク

でかでかとYAMAHAと書かなくても他のメーカーとすぐ区別がついたくらいバイクが個性的だった時代の、元楽器メーカーの作った製品についていたエンブレム。

集合管

暴走族が2サイクルのバイクにつけて音の割に少しも進まず、見物人から馬鹿にされるための必須アイテム。

焼き付く

スズキT500のためにある言葉。T500オーナーは後部座席に常に研磨機を載せていた(嘘)。

単気筒

痔を確実に悪くする振動と足を折りかねない始動の難しさをものともしないマゾヒストのおかげで絶滅をまぬかれている、原始から生き抜いてきたシーラカンスのようなエンジン形式。

並列4気筒

バイクのエンジンを文字通り「モーター」にし、タイヤの二つついた自動車にしてしまったエンジン形式。

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