幻の魚イシダイを求めて

-ど素人が無謀にも挑む!-

 

[アブが欲しい!-2003.10.12]

 竿の手に入るメドが立ったら次はリールである。たまたま熊本に出張があって、帰り道、山本釣具大矢野店に寄り、イシダイ用のリールを見た。シマノの『海魂EV3000』うーん、金ぴかでキレイだし、優美な感じに仕上げられているのだが。いかにもバイオテクノロジーに基づいて作りましたっていう丸いハンドルがどうもなじめない。カウンターがついているのもシンプル好みの筆者には違和感がある。その方が釣れるのは重々わかっているのだが。でも、意外に安いのに驚いた。昔はイシダイのリールって月給の1/10以上していたような気がしたが。おっ、煤けたようなガラスケースに、俺好みのクラッシックな雰囲気のリールが…。店員さんにケースを開けてもらって手にとると、新古品じゃないかっていうほど古い感じだが、手にすごくしっくり来る。造りも精巧かつがっちりしているのが手に伝わってくる。こりゃあ、いい。旧い型みたいだから安いに違いない、と思ってふっと見ると、『ABU9000C』。何だ、昔から高根の花の舶来モンじゃないか。値段を確かめると、『海魂』の倍以上。でも、こりゃあいいリールだ。猛烈に欲しくなった。でも、ウチのが知ったら怒るだろうなあ。何か、知られないような臨時収入が入ったら、ということで、無念の想いで店を出た。人間には分相応というものがある、と自分に言い聞かせながら。

 

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